低血圧と体調について

血圧は最高血圧と最低血圧の二つに分ける事ができます。

簡単に言うと最高血圧は心臓にある血液を全身に送るために収縮している時、最低血圧は心臓に血液を戻すために膨らんでいる時です。

低血圧とは最高血圧が１００ｍｍＨｇ未満、最低血圧が６０ｍｍＨｇ未満だとされています。

低血圧は大きく本態性低血圧症、二次的な低血圧、起立性低血圧に分ける事ができます。

・本態性低血圧

安静時に収縮期血圧(いわゆる血圧の「上」)が100ｍｍhg未満で特に原因が見つからないものを本態性低血圧症と言います。

症状として頭痛、だるさ、めまい、動悸など全身の症状が現れる事があります。

この本態性低血圧症は自律神経の機能が大きく影響していると言われています。

心拍出量や末梢血管の抵抗は交感神経が緊張すると強くなり、副交感神経はこの逆で血圧を下げる働きをしています。自律神経に問題があると正しく血圧がコントロールできなくなり低血圧になる事があります。

低血圧は症状が出なければ特に問題があるものではありません。

低血圧でも症状が出る方は約10％ほどだと言われています。

・二次的な低血圧

原因となる病気によって二次的に低血圧になる事があります。

原因となる疾患は多岐にわたります特に循環器に異常がある場合に起こりやすいです

・起立性低血圧症

起立性低血圧症はその名の通り寝たところから急に起き上がる時になりやすく

ふらつきやめまい時には気を失ってしまう様な事もあります。

寝ている時には心臓が頑張らなくても重力がかかっていないので全身に血液を送る事ができます。しかし立ち上がると全身の血液量のうち500～800ｍｌは足のほうに流れていきます。この時正常であれば交感神経などが反応して血圧を上昇させ、全身に行く血液量をコントロールしていますが、起立性低血圧症ではこれが上手くできなくなくなり、めまいやふらつきが起こります。

本態性低血圧と起立性低血圧に関してはカイロプラクティックや鍼灸のアプローチで改善の可能性があります。

・カイロプラクティック

自律神経の通り道である背骨の調整をして自律神経が正しく働くように促します。

 ・鍼灸

特定の場所(ツボ)にハリ、お灸を行う事で自律神経系や内分泌系に働きかけ血圧が正常に安定するようにしていきます。